ノルウェー滞在報告(2023.3.15~6.15) 近藤 百

 ●Kjell Karlsen,Ingrid 夫妻

 夫妻は1979年から1989年まで日本の北海道や宮城県といった地方を中心に伝道活動をされた。小さな子ども2人を連れ、最終的には子供を6人育てながら、日本での伝道を行った。現在町の中心に難民支援のためのカフェを運営し、寄付と自己資金のみで事業を継続している。事業はスーパーの期限が近くなった食材や、2時間半離れた食品を集める施設から食材を毎週引き取り、無償で配るものである。そのほかにも市民や難民の交流の場所として無償で開放したり、難民の世話役やキリスト教の伝道も行っている。毎週金曜日にはカフェ前の広場で歌と伝道を行い、市民からは広く知られた存在である。Kjellの息子やその家族も近くに住んでおり、その活動を支援していて、キリスト教の信仰を中心としたノルウェーの中でもひと際神に仕え、人に仕える信仰者である。

 印象的な話がある。何故そのカフェを運営しようとしたのかを尋ねたところ「イエス様は、弟子に対して私の言ったことをのべ伝えなさいと言われた。それをしているだけだ」と答え、「運営なんて絶対に出来ないと色んな人に言われた。でも神様が必要とするなら残してくれるはずだ。残らなければそれもいい」と思い、この事業を始めた。7年前のことである。

すでに高齢で、仕事も退職されていたKjellがそのように信仰に突き動かされ、今日までカフェを続けている姿は人種を超え、人としての誇り高い生き様を学ばせてくれた。麻薬中毒の若いカップルに寄り添う姿や、日曜礼拝の後に自宅で食事を大勢の難民と分かち合う姿など、日本では隠されてしまう人たちとの交流の輪に近藤家が入ることが出来たのは恵みであった。

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