2025年 10月

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愛農運動史

マックス・ウェーバーと愛農会 近藤 二郎

社会学者マックス・ウェーバーと愛農会長・小谷純一は、キリスト教的ヒューマニズムと熱情的な実践という点で共通する。ウェーバーが近代社会の非情な合理性を分析しつつも良心に基づいた行動を求めたように、小谷氏も信念と熱情をもって日本農村改革という理想に献身している。筆者は小谷氏を現代におけるウェーバー的理想の体現者と見なしている。

愛農運動史

梁 瀬義亮先生の体験

医師・梁瀬義亮氏は、京大医学部卒業後、軍医としてフィリピン戦線で生死の境を体験する。特に玉砕覚悟の状況で母親の金平糖の缶を見て**エゴを離れた「第二の心」(感謝の心)**に目覚める。 復員後、開業医として農薬汚染をいち早く訴え、有機農法の啓蒙と実践(愛農会設立)に尽力した。また、結核で死に瀕した際、父の**「念仏以外に道はない」**という言葉とベートーベンの音楽により奇跡的に回復。これらの体験を通し、仏教の教えと「生かされている」という感謝の念を行動の基盤としている。

農業

聖書より見たる日本農業のゆくえ 村上 周平

筆者は、高度経済成長下の日本農業の規模拡大・工業優先の現状を、聖書に記された古代ユダヤの**「禍いなるかな」**という審判の歴史と重ねて警告します。 内村鑑三らの預言者の言葉を引用し、真理(キリスト教)を拒み富国強兵に走った過去の敗北(震災、敗戦)を振り返り、現在の拡大主義は再び神の審判を招くと主張。 真の道は、デンマークのような農業立国であり、愛農会が目指す神中心のホームを基盤とし、完全自給自足を核とする**「小農5反百姓」の真理農業にあると説きます。これは「剣を鋤に打ちかえ」**て平和と繁栄を築く、神に約束された道であるとして、農民に使命を果たすよう呼びかけています。