あいのう農林業研究の方向と課題 奥田 信夫

あいのう農林業研究の方向と課題

奥田  信夫

農林業は様々な要素からなる産業であり、総合科学的研究とならざるをえないので、それぞれが自分の興味に沿って研究するほかない。大まかな方向性としては、持続可能な農林業、環境にやさしい農林業、安全な食糧生産、消費者に理解される農林業、安定した生活が営める経営というようなことになろうか。それらを自他の実践や農学的知見をもとに、望ましい農林業のあり方として提示していくことは意義深いことである。

このことを示唆する二つの文章を紹介したい。

「世界的平和到来の時には、人は各自小地主となりて、己が手にて作りし物を食い、己が建てし家に安んぜん」
「世界的平和は自作農業の発達を促す」

(内村  鑑三 1928年)

「私は個々の農家がどういう形であれ、頑張ってそこで生き残っていくことが、実は戦争を止める道だと思っているんです。」

(山下  惣一 2019年)

参考までに、今思いつく農林業研究のテーマをいくつかあげてみよう。

  1. 低投入安定生産技術の研究
  2. 二酸化炭素削減農林業の研究
  3. 里山作りと利用、山林活用の研究
  4. 自給飼料を中心とした畜産の研究
  5. 自家採種、育種の研究
  6. 有効な獣害対策の研究
  7. 光合成細菌などの微生物利用の研究
  8. 輪作、緑肥、作付け体系、混作などの研究

農林業が直面している様々な問題を、専門の研究者ではない農業者やこれから農林業にたづさわろうと考えている若い人(高校生も)と共に学習していくのが目的である。

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