小井田家族の立体農業の歩み 直木 葉造
岩手県九戸村にある「小井田立体農業研究所」は、賀川豊彦が提唱した循環型立体農業を三代にわたり実践しています。 創始者の小井田與八郎氏が戦後間もなく、限られた土地を立体的に利用するため、地元産の手打ちクルミを軸に、その樹間に放牧乳牛と放し飼い養鶏を有機的に組み合わせた農場を創設。クルミの木の害虫を鶏が駆除し、牛と鶏のフンがクルミの肥料になる**「人と生き物の連携プレー」**を確立しています。 化学肥料や農薬に頼らず、家族皆で**「食べていける農業」と高い自給率**を目指す姿勢は、持続可能な農の在り方と、お金やモノに依存しすぎない豊かな生き方を追求する尊い事例として、食料安全保障の観点からも大きな示唆を与えています。現在は、孫の寛周氏が加わり、通販など新たな販売にも取り組み、その歩みは将来へ向けた希望となっています。













