ノルウェー

海外農業

愛農高校における海外農業実習の歴史 直木 葉造

愛農学園農業高校で約四半世紀にわたり実施されたスイス・ノルウェー海外農業実習の歴史を振り返る報告書です。 この海外実習は、スイス・東アジアミッションやノルウェー・ルーテル伝道団など外部の協力により、1期生(スイス)および7期生(ノルウェー)から始まりました。24期生を最後に終了するまでに、卒業生約620名のうち105名(スイス60名、ノルウェー45名)が参加し、愛農教育において重要な役割を果たしました。 報告では、100名を超える生徒を受け入れた両国の農家への深い感謝が述べられています。当時の研修生たちは、愛農高校の農業教育の大きな糧を得ており、卒業後も現地農家との交流を続ける人が多く、海外交流の復活を望む声が上がっています。筆者は、まず学校間交流から再開し、将来的に農家実習を新たな形で復活させることを展望しています。

海外農業

ノルウェー滞在報告(2023.3.15~6.15) 近藤 百

愛農高校職員の近藤百氏が、2023年3月から3カ月間、家族と共にノルウェーに滞在した目的と成果をまとめた報告です。 滞在の主な目的は、日本とは異なる価値観の再構築と、人口減少が予測される日本にとってのヒントとなる**「小さくて頑丈な暮らし」**の確認でした。ノルウェー南部ノートデン町で、かつて日本で宣教経験のあるカールセン夫妻宅にホームステイし、難民支援カフェの運営など、キリスト教信仰に基づいた献身的な生き方を間近に学びました。 また、愛農高校のルーツである北欧の民主主義と農民の力を探るため、3つの農業高校とフォルケホイスコーレを訪問。ノルウェーの教育は無料で「体験」に特化し、国民の考える力に期待する姿勢が強いことを確認しました。国民が国と対等意識を持ち、自然を支配するのではなく共に生きる素朴で質素な国民性の中に、愛農教育と共通する精神と、**「自立した豊かな暮らし」**のヒントを見出しました。 今後は、費用や距離の課題をクリアしつつ、相互訪問に意欲を示す学校との交流再開に努めていくとしています。